雪崩・地すべり研究センターたより

【トピックス】
「地震による土砂災害の実態と対策に関する研修会−中越地震から3年目をむかえ−

 当センターの研究支援を目的とした「雪崩・地すべり研究推進協議会(妙高市長会長)」主催、土木研究所及び新潟大学災害復興科学センター共催による、研修会及び現地見学会が10月25日に長岡市で開催されました。参加者は、協議会会員である市町職員47名のほか、北陸地整12名、新潟県13名、地質調査業協会等58名など計142名が参加されました。
 研究会では、新潟大学山岸教授,川邉教授,渡部講師と土研3名から能登半島並びに中越沖地震の事例も混えた研究成果を発表し、参加者から熱心な質疑が寄せられました。見学会には83名が山古志地区等に赴き、地震に伴う地すべりの実態を見、と復旧対策の説明を聞きました。
 事務局である長岡市河川課や妙高市建設課のご尽力により、旧新井市以外で初めて開催した研修会を内容の濃いものとして終えることができました。なお、現地見学会まで同行したNHK及び新潟日報の記者により、県内に報道されました。
新潟大学 山岸教授 新潟大学 川邊教授

プログラム
◎開会 10:00〜10:10
   開会挨拶  大野 勉 長岡市復興管理監

◎研修会 10:10〜12:30
   −地震による土砂災害等に係わる研究成果報告−
「GISを活用した同時多発斜面災害の解明」 山岸 宏光(新潟大学 教授)
「地震特性と崩壊等の発生」 川邉 洋(同上教授)
「地震時における斜面崩壊・地すべりの特性―地形・地質、メカニズム」 渡部 直喜(同上 講師)
「新潟県中越地震を事例とした地すべり地の危険度評価手法の検討」 花岡 正明(当センター所長)
「新潟県中越地震により再滑動した地すべりの挙動と地形・地質的な特性(中間報告)」
                                       丸山 清輝( 同上 総括主任研究員)
「地震時に形成された天然ダムの即時抽出方法」 内田 太郎(火山・土石流チーム 主任研究員)
講評  中村 浩之(東京農工大学名誉教授,当センター部外研究員)
 
◎現地見学会 13:20〜17:00

現地見学会の様子


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