魚種別生息環境選好プロファイル

Habitat Preference Characteristics of Riverine Fish Species

河川水辺の国勢調査による魚類生息環境の可視化

このページでは、これまでの河川水辺の国勢調査の蓄積データを用いて、魚がどのような環境を好んで利用しているかを、『Selection Ratio(選択比:SR)』という指標を用いてグラフで可視化しています。SR は「その環境が、周囲にある環境と比べて、どの程度選ばれているか」を表す値です。

グラフの縦軸に示す SR=1 は、平均的に利用されている状態を意味します。SR が 1より大きい場合は「その環境が相対的によく利用されている」ことを、1より小さい場合は「利用されにくい」ことを示します。

横軸には、水温・流速・水深・河床勾配などの環境要因を区分ごとに示しており、折れ線や棒の形を見ることで、どの条件帯で利用が高まるかを直感的に読み取ることができます。

これらの図は、特定の魚種がどのような環境条件を好む傾向にあるかを把握し、河川環境の理解や保全・整備を考える際の参考情報として活用できるものです。

グラフのもととなるデータや計算方法等の詳細については、土木研究所資料「河川における魚類の生息環境選好特性の全国的整理(令和8年3月)をご確認ください。

魚種別生息環境選好プロファイル

魚種別生息環境選好プロファイルの対象魚種(132種)

アカエイ,アカオビシマハゼ,アカザ,アカヒレタビラ類,アシシロハゼ,アジメドジョウ,アブラハヤ,アブラボテ,アベハゼ,アユ,イチモンジタナゴ,イトモロコ,イトヨ属,イワナ(アメマス・ヤマト・ニッコウ・キリクチ),ウキゴリ,ウグイ,ウケクチウグイ,ウロハゼ,エゾウグイ,エゾハナカジカ,エゾホトケドジョウ,エツ,エドハゼ,オイカワ,オオクチバス,オオヨシノボリ,オショロコマ,オヤニラミ,カジカ種群,カゼトゲタナゴ,カダヤシ,カネヒラ,カマキリ,カマツカ・スナゴカマツカ・ナガレカマツカ,カムルチー,カラドジョウ,カワアナゴ,カワムツ,カワヤツメ,カワヨシノボリ,ガンテンイシヨウジ,ギギ,キタノメダカ・ミナミメダカ・ヒメダカ,キチヌ,ギバチ・アリアケギバチ,キララハゼ属(スジハゼ・ツマグロスジハゼ),クサフグ,クボハゼ,クルメサヨリ,クロサギ,クロダイ,ゲンゴロウブナ,コイ,コクチバス,ゴクラクハゼ,コショウダイ,コトヒキ,コノシロ,サクラマス(ヤマメ),サケ,サツキマス(アマゴ),シベリアヤツメ,シマイサキ,シマウキゴリ,シマドジョウ種群,シマヨシノボリ,シモフリシマハゼ,ジュズカケハゼ種群(ホクリク・ムサシ含),ショウキハゼ,シラウオ,スゴモロコ属(イト・デメモロコ以外),スジシマドジョウ種群,スズキ,ズナガニゴイ,スナヤツメ種群,スミウキゴリ,セスジボラ,ゼゼラ類(ヨドゼゼラ含),タイリクバラタナゴ,タウナギ,タカハヤ,タナゴ,チチブ,チチブモドキ,チャネルキャットフィッシュ,チワラスボ,ツチフキ,テングヨウジ,ドジョウ・キタドジョウ,トビハゼ,トミヨ属,ドンコ,ナマズ・タニガワナマズ,ニゴイ・コウライニゴイ,ニジマス,ニッポンバラタナゴ,ニホンウナギ,ヌマガレイ,ヌマチチブ,ヌマムツ,ハクレン,ハス,ハゼクチ,ハナカジカ,ヒイラギ,ヒガイ種群,ヒナハゼ,ヒメハゼ,ヒモハゼ,ビリンゴ,フクドジョウ,フナ類(ゲンゴロウ・ニゴロ以外),ブルーギル,ボウズハゼ,ホトケドジョウ,ボラ,マサゴハゼ,マハゼ,マルタ(ジュウサンウグイ含),ミミズハゼ,ムギツク,ムツゴロウ,メナダ,モツゴ,ヤチウグイ,ヤマトシマドジョウ種群,ヤリタナゴ,ヨシノボリ属(ゴクラク・オオヨシ・クロヨシ・シマヨシ・ルリヨシ・カワヨシ以外),ルリヨシノボリ,ワカサギ,ワタカ,ワラスボ

グラフの解釈にあたっての注意点

本ページに示したグラフは、魚種ごとの生息環境の「傾向」を把握することを目的とした可視化結果です。示されている Selection Ratio(SR)は、あくまで相対的な利用のされやすさを表す指標であり、個々の地点や時点における生息の有無や個体数を直接示すものではありません。

また、データ数が少ない魚種や条件帯では、SR が大きく変動する場合があります。そのため、特定の条件帯だけを切り取って解釈するのではなく、グラフ全体の形状や傾向を踏まえて読み取ることが重要です。

これらの結果は、魚類がどのような環境要因を選好する傾向にあるかを理解するための参考情報として、河川環境の現状把握や保全・整備の検討を行う際の基礎資料として活用されることを想定しています。個別地点での詳細な判断や管理方針の決定にあたっては、現地調査や他の情報と併せて総合的にご検討ください。