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研究概要



 近年、軟弱地盤上の高盛土の基礎として、深層混合処理工法が盛んに用いられ、浮式や低改良化による経済的な地盤改良工法が提案されています。しかしながら、家屋などの近接地域では、側方流動や引き込み沈下に伴う周辺地盤への影響が起きることが懸念されます。そのため、経済性と周辺地盤への影響の抑制を両立できる地盤改良工法の開発を企図し、遠心模型実験による構造の検討を行っています。

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アップグレードソイルを用いた土構造物に関する研究

 近年、工事現場で大量に発生する建設発生土に対し、セメント改良を行ない、従来の宅地・擁壁等の支持地盤としての利用に限らず、盛土材や擁壁の裏込め土、管渠等の埋戻し土として使用することが求められています。
 しかしながら、改良土を利用するにあたって、現場/室内強度比や施工のバラツキにより、現場での正確な品質を把握できないこと。実務では土の粘着力を評価していないことが問題となっています。新しい品質管理手法の提案、現場での検証、並びにアンカーと改良土を組み合わせた新しい設計方法・理論の提案を行っています。

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 本研究は,盛土に要求される排水性能を明らかにし,盛土材や排水材などの使用材料,地下水位,構造条件等に応じた排水工の設計手法を提案するとともに,既設盛土の排水性能の調査・点検手法,簡易で効果的な機能回復方法の開発を行うことを目的としています。

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 地震時などにある程度の変形が発生するが、変形と残存耐力に関する定量的な研究は少なく、施工管理基準を被災度判定基準に流用しているのが実態です。そのため、補強メカニズムは健全でも、壁面工などの補助的な部材の軽微な損傷を原因として更新が行われるなどの事例が見られ、補強土構造物の健全度評価手法の開発が望まれています。
 地山補強土工法の健全性判定手法として一般に使用されている引き抜き試験について、適正な試験法の確立を目標として、国内および海外における引き抜き試験の資料の収集、検討を行い、引き抜き試験結果に影響を及ぼす要因を分析を行っています。

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 グラウンドアンカーについて道路利用者等に対する一定の安全性等を保ちつつ、これまで以上に効率的な維持管理を実現する必要があります。平成20年に「グラウンドアンカー維持管理マニュアル」を発刊し高い評価を受けているが、現場からはグラウンドアンカーの維持管理についてさらなる技術の充実が求められています。
 平成21年度は、直轄国道について法面安定アンカーの機能低下事例を調査しました。また、機能低下したアンカーの抜本的な対策である増し打ちに関して、増し打ちアンカーがその近傍の既設アンカーに与える影響を検討するために、増し打ちアンカーの施工過程、引抜き時の群効果に関する弾塑性FEM解析を実施しています。

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 現状の盛土締固め施工について、地震・豪雨等の災害等により、盛土の崩壊や経年的な部分沈下等の問題が多数発生しています。これは、現状の技術基準や施工管理方法では、施工時の品質の均一性確保・脆弱箇所の把握が充分でないことが原因であるものと考えられます。これらの問題点を解決するには、盛土締固め施工時において、品質の均一性確保のための施工手法を明示し、土質の締固め特性を考慮にいれた適切な施工機械の選定がなされることが重要であるものと考えられます。
 そこで締固め機械特性に関する基礎データ収集、施工機械の選定と新しい品質管理方法に関する転圧試験、土質の締固め特性の把握のための基礎実験を実施しています。

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