橋梁の状態を効率的かつ合理的に把握するために、損傷の発生と進展を適時に効率的に検知する計測・モニタリング技術の研究に取り組んでいます。
平成26年度にモニタリングシステムの早期実用化を目指すことを目的に、土木研究所も参画するモニタリングシステム技術研究組合(RAIMS)を設立しました。高速道路管理者、ゼネコン、建設コンサルタント、電気・通信メーカー、センサ・設備メーカー等の各分野の専門家とともに、橋梁の維持管理の高度化・効率化のために、モニタリング技術を実務に適用するための研究を行いました(写真-1)。室内実験や現場実証試験を行いながら、土木構造物のためのモニタリングシステム活用ガイドラインを作成しました。
さらに、RAIMSの活動の一環として、平成29年度には、熊本地震で被災した阿蘇長陽大橋の復旧にあたり、九州地方整備局が計測した補修前と補修後の橋脚の振動を分析して補修効果を確認することにより、早期復旧に貢献しました。
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「土木構造物のためのモニタリングシステム活用ガイドライン(案)」