研究成果の紹介

降雪期以外に除雪車を活用する提案


コスト縮減の内容



アタッチメント式装置による清掃作業の状況



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道路維持管理の概要と提案

 安全・安心な道路を提供するため、道路管理者は道路の維持管理を行っています。維持管理には、代表例として夏に道路の清掃を行う「路面清掃車」や冬に道路の拡幅除雪を行う「ロータリ除雪車」などの機械が活用されていますが、近年の情勢により、より一層の道路維持管理費のコスト縮減が求められています。

 しかし、夏と冬の道路作業機械は、性能が異なるため、それぞれ半年程度しか稼働しないのが実態です。

 こうした背景から、寒地土木研究所では積雪寒冷地に必要不可欠な除雪車を有効活用してコスト縮減を図る新たなアタッチメント式装置を開発し、降雪期以外にも除雪車を活用する提案を行っています。


開発装置の提案

 「ロータリ除雪車」をベース車両とし、冬の「ロータリ除雪装置」と開発した夏の「路面清掃装置」をアタッチメント式で交換することで、2台の専用機械を1台の除雪車に集約してコスト縮減を可能としました。

 試作機で試験を行った結果、写真に示すように道路の形状に沿った清掃作業が可能でした。収集した道路のゴミはダンプトラックに積み込んで作業を行います。


コスト縮減の提案

 開発したアタッチメント式路面清掃装置は、ロータリ除雪車を通年活用することで、専用車に比べ、ライフサイクルコスト(購入費+整備費+管理費)が約50%、通年試算では運転費が約10%縮減でき、現行の道路維持管理費と比較してコスト縮減が期待できます。


Webでの情報発信

 本提案の詳細情報は、より多くの皆さまに情報提供できるよう寒地土木研究所寒地機械技術チームのホームページでパンフレットを公開しています。また、本物そっくりのペーパークラフトも無料でダウンロードできます。Web検索で「寒地機械」をクリック!



(問い合わせ先:寒地土木研究所 寒地機械技術チーム)