土研ニュース

令和2年度土木研究所講演会を開催しました

写真-1 西川理事長による開会挨拶
写真-1 西川理事長による開会挨拶


  令和2年10月21日(水)に東京都千代田区の日本教育会館一ツ橋ホールにおいて、「令和2年度土木研究所講演会」を開催致しました。

  今回の講演会では、新型コロナウイルス感染症対策として、原則として事前申込のみとし、かつ、座席指定を行い、大幅な人数制限を行った上で実施させていただきました。

  本講演会は、土木研究所の研究者による講演を通じ、当研究所が実施している研究開発の成果や研究状況を、それらの分野の動向と絡めて幅広く一般に紹介するものです。

  今年度は、「新技術を活用した維持管理・災害時の対応」、「新技術を活用した生産性向上の取り組み」、「新機軸となる社会インフラ分野のニーズ」の3つのテーマごとに様々な技術開発についてご報告致しました。


写真-2 田中教授による特別講演
写真-2 田中教授による特別講演

  特別講演では、慶應義塾大学 環境情報学部教授の田中浩也様に「大型3Dプリンティングによる新しい社会インフラ構築」と題したご講演をしていただき、新たな社会インフラの仕組みの構築や、3Dデータの緻密な設計によってさらなる性能を引き出す「メタマテリアル」設計技術の開発等について、今後の展開も見据えたご紹介をいただきました(写真-2)。






写真-3 杉本上席研究員による講演
写真-3 杉本上席研究員による講演

  「新技術を活用した維持管理・災害時の対応」では、①AI・ICTを活用した道路橋診断技術の開発(橋梁構造研究グループ 金澤グループ長)、②命を守るための水害対策の研究(水災害研究グループ 伊藤グループ長)、③土砂災害発生時の応急対応にかかるCIMモデルの活用について(土砂管理研究グループ地すべりチーム 杉本上席研究員)(写真-3)、④暴風雪による視程障害時の除雪車運行支援技術について(技術開発調整監付寒地機械技術チーム 片野上席研究員)として、4件の研究成果をご報告致しました。





写真-4 西﨑グループ長による講演
写真-4 西﨑グループ長による講演

  「新技術を活用した生産性向上の取り組み」では、①建設現場が無人化する日に向けて(技術推進本部 岩見本部長)、②河川CIMで魅力的な川づくりを目指す!-地形編集と環境評価ツールの開発-(水環境研究グループ 萱場グループ長)、③見えないひび割れ・塩分を見えるようにする技術-近接目視が困難な部位等のための点検診断技術の開発-(材料資源研究グループ 西﨑グループ長)(写真-4)として、3件の研究成果をご報告致しました。






写真-5 久保グループ長による講演
写真-5 久保グループ長による講演

  「新機軸となる社会インフラ分野のニーズ」では、①地質・地盤リスクにONE-TEAMで対応する-地質・地盤リスクマネジメントの導入と運用-(地質・地盤研究グループ地質チーム 阿南上席研究員)、②自然エネルギーを活用したダム堆砂対策技術-潜行吸引式排砂管の開発-(水工研究グループ水理チーム 石神上席研究員)、③舗装の新たな性能規定化に向けて(道路技術研究グループ 久保グループ長)(写真-5)として、3件の研究成果をご報告致しました。






写真-6 船橋研究調整監による閉会挨拶
写真-6 船橋研究調整監による閉会挨拶

  講演会当日は、さまざまな業種、分野から216名の方にご来場頂き、盛況のうちに閉会することができました。来場者から頂いたアンケートは、今後の講演会開催に活かして参ります。

  本講演会の講演内容をまとめた講演集と講演者の発表資料はホームページに掲載しておりますので、是非ご覧ください。




(問い合わせ先:研究企画課)