土研ニュース

「土木の日」2022一般公開を開催しました

写真-1 試験走路

写真-1 試験走路



写真-2  油圧ショベルの遠隔操作体験

    写真-2  油圧ショベルの遠隔操作体験



写真-3  舗装走行実験場

写真-3  舗装走行実験場

  土木の「土」と「木」を分解するとそれぞれ漢数字の「十一」と「十八」になることから、十一月十八日(11月18日)は「土木の日」と制定されています。この土木の日にちなみ、「土木の日」2022一般公開を令和4年11月19日(土)、土木研究所と国土技術政策総合研究所の共催で開催しました。


  この一般公開は、公開する施設で行う実験や研究が、一般の方の生活にどのように役立っているのか等、広く一般の方々に土木に関する理解を深めて頂くことを目的として行っています。 今年の一般公開は昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として人数を制限して開催しました。当日は天候に恵まれ事前予約した方888名にご来場頂きました。


  今年は、試験走路(写真-1)、建設DX実験フィールド(油圧ショベルの遠隔操作体験)(写真-2)、舗装走行実験場(写真-3)、道路基盤構造実験施設、臨床研究用撤去部材保管施設(写真-4)、水理実験施設及び海洋沿岸実験施設の7箇所の実験施設を公開しました。

  初めて参加された方が多く、試験走路の乗車体験では「高速バスが急なカーブを曲がるのがすごかった」、油圧ショベルの遠隔操作体験では「実物に触れたので楽しかった」との感想を頂くなど、各公開施設とも大変好評でした。


  土木に関する様々な体験ができる体験教室にも、多くのご参加を頂きました。今回は「土石流の仕組みを知ろう(写真-5)」、「コンクリートをつくろう」、「トンネルの強さを知ろう(写真-6)」、「洪水を見てみよう」、「水がきれいになる仕組みを知ろう」、「土木の計測方法を知ろう」の6つのテーマで実施しました。 体験者からは、「自然現象の仕組みを具体的に見ることが出来た」、「知らなかった事ばかりでためになった」等の感想を頂きました。また、子どもたちにものづくりの楽しさを体験してもらうため、つくば市の小学4年生及び5年生を対象とした「ボール紙でつくる橋コンテスト」を毎年行っており、今回は30校から413作品の応募がありました。当日はその作品の展示と優秀作品等の表彰式を行いました。

   今回の一般公開は制限下での開催でありましたが全体では、来場者からは、「是非また来たい」との回答を頂き好評のうちに終える事ができました。ご来場頂いた皆さんに土木をより身近に感じ、理解を深めていただける良い機会になったのではないかと思います。


   土木の日一般公開は、研究所にとってその活動内容や土木事業の重要性をアピールする数少ない機会の一つですので、皆様からの要望も踏まえ次回もよりよいイベントにしていきたいと考えています。ぜひご期待ください。




写真-4  古い橋の健康診断

写真-4  古い橋の健康診断
写真-5  土石流発生装置の実演

写真-5  土石流発生装置の実演
写真-6  トンネル模型の作成

写真-6  トンネル模型の作成



(問い合わせ先 : 研究企画課、総務課)

土木研究所創立100周年記念講演会を開催しました

写真-1 藤田理事長による開会挨拶

写真-1 藤田理事長による開会挨拶



写真-2 谷口様による招待講演

写真-2 谷口様による招待講演


  土木研究所は大正11年(1922年)9月に内務省土木試験所として発足し、今年、創立100周年を迎えました。これを記念して令和4年(2022年)11月30日に創立100周年記念講演会を有楽町朝日ホールにて開催しました。

  今回の講演会では、新型コロナウイルス感染症対策として、事前申込制とし、大幅な人数制限を行った上で実施しました。また、ライブ配信によるオンライン聴講も合わせて行いました。


  本講演会は、創立100周年を契機に、さらに先の未来に向け土木研究を考える機会とするため、招待講演と所内外の研究者による分野ごとの座談会を企画しました。


  藤田理事長の開催挨拶(写真-1)に続いて行われた招待講演では、土木学会前会長の谷口 博昭様より「これからの土木研究のビッグピクチャー」と題したご講演をいただきました(写真-2)。


  また午後からは「目指すべき未来社会の土木技術」をテーマとして、藤田理事長の趣旨説明の後、「地震・地盤・土砂災害分野」「構造物分野」「水分野」の三つの分野ごとに座談会を開催しました。
  座談会では、大学等の研究者をアドバイザーにお迎えし、土木研究所の研究者とともに、技術の進展や社会情勢の変化、将来の土木技術の発展とあり方について、土木研究所のこれまでの活動等もふまえ、議論が交わされました(写真3~5)。


   記念講演会当日は、さまざまな業種、分野から、会場で86名、ライブ配信で459名の計545名の方々にご聴講頂き、盛況のうちに閉会することができました。


   創立100周年を迎えた今、土木研究所は今後も引き続き土木技術に関する実践的な研究開発を行い、それを速やかに実装することで、国民が安全・安心して暮らせる社会の実現に向け努めてまいります。


写真-3_1 座談会(地震・地盤・土砂災害分野)(座長・パネリスト)

写真-3_1 座談会(地震・地盤・土砂災害分野)
(座長・パネリスト)
写真-3_2 座談会(地震・地盤・土砂災害分野)(アドバイザー)

写真-3_2 座談会(地震・地盤・土砂災害分野)
(アドバイザー)
写真-4_1 座談会(構造物分野)(座長・パネリスト)

写真-4_1 座談会(構造物分野)
(座長・パネリスト)
写真-4_2  座談会(構造物分野)(アドバイザー)

写真-4_2 座談会(構造物分野)
(アドバイザー)



写真-5_1 座談会(水分野)(座長・パネリスト)

写真-5_1 座談会(水分野)
(座長・パネリスト)
写真-5_2 座談会(水分野)(アドバイザー)

写真-5_2 座談会(水分野)
(アドバイザー)
写真-6 佐々木理事による閉会挨拶

写真-6 佐々木理事による閉会挨拶



(問い合わせ先 : 研究企画課)