土研ニュース

富山市との「橋梁の維持管理に関する研究協力協定」が10周年を迎えました

 土木研究所と富山市とは、2016年6月16日に「橋梁の維持管理に関する研究協力協定」を締結しました。富山市が管理する道路橋の健全度の把握や措置の検討を通じ、地方公共団体が行う道路橋の維持管理業務を高度化・効率化することを目的としています。本協定に基づくこれまでの活動について紹介します。

富山市役所ロビーに掲示されている協定書

富山市役所ロビーに掲示されている協定書
   
       
  ① 研究フィールドとして     
    

 富山市が管理する橋梁が、土研が行う研究のフィールドとなっています。過去には、架け替えることが決まっている橋においてセンサー等によるモニタリング技術の実証試験を行ったり、架け替えによって撤去した橋を土研に持ってきて載荷試験(力をかけて壊す)を行ったこともあります。また近年では、AIを使って橋の状態を点検する技術や洗掘(河川の流れによって橋脚の周囲が局所的に削り取られること。これにより橋が不安定になってしまう可能性があります)を計測したり進展を予測したりする技術を開発する際のフィールドにもなっています。

撤去した橋げたの載荷試験の様子

撤去した橋げたの載荷試験の様子
洗堀を計測している様子

洗堀を計測している様子
   
       
 ② 意見交換・相談    

 情報共有や意見交換のための「連絡会議」を年に一度開催しています。開催場所は一年おきに筑波→富山市→筑波・・・。富山市に伺った際には、現地で橋梁の状況を確認しながら意見交換を行うこともあります。昨年度は洗堀が大きな話題の一つ。状況調査や対策に関する意見交換を行う他、先方からの相談に対しアドバイスをしました。

昨年度の連絡会議の一幕

昨年度の連絡会議の一幕

 この様に、本協定によって「研究」と「実務」がつながり、両者にwin-winな関係が構築できています。このほかにも土木研究所では、道路橋を管理する国・地方公共団体・道路会社等と連携した研究を進めています。今後とも現場に根差した研究を進めていきたいと思います。




(問い合わせ先 : CAESAR)