新潟試験所ニュース |
![]() |
JICAの技術協力に参加して
3月18日より29日まで秋山がJICAの短期専門家としてインドネシア火山地域総合防災プロジェクトの「土砂・水災害工学研修コース」に派遣されたのでここに報告します。
|
防災施設の多目的利用法としては、飲料水や灌漑、水力発電などの取水施設の併用や、道路など交通のための施設の併用などがあげられます。また、林業などの地場産業と連携し、構造物の材料として利用する場合もあります。インドネシアでは農業が盛んなため、防災施設を灌漑用水の取水として多目的に利用している事例が多いのが特徴的です。 |
モデルプロジェクトが行われているのはアグン火山(標高3,142m)北方のDaya川上流域で、アグン山を形成している地質年代が比較的新しく、周辺は浸透性の高い火山噴出物に覆われているうえ、島の他の地域に比べ年間降水量が約1,000mmと少ないため、普段は表流水がみられず乾期には半乾燥地帯のような状態になります。しかし、普段は水が流れていない川でも、雨期の集中豪雨では洪水や土砂災害が発生します。 |
![]() |
![]() |
アグン山とDaya川上流部 | アグン山と流路工 |
ここでは砂防施設により災害を防ぐほか、緑化による侵食防止、緑化のための供給水の一部を地域で利用できるように、地下水の開発が計画されています。 最後に、当プロジェクトが成功し、地域住民の振興に寄与することを祈念いたします。 (文責:秋山) |
![]() |
![]() |