編集委員

独立行政法人 土木研究所 Webマガジン 編集委員
広報幹事会 (つくば) ; 幹事長 : 和田 一範  代表幹事 : 秋田 富夫
         黒崎 良一 鑓溝 敏雄 近藤 益央 菊地 稔 木村 慎  
         幹事 : 佐藤 仁昭 瀬戸下 伸介 鎌倉 亮 野々村 佳哲 長屋 優子
         加藤 祐哉 諏訪 守 岡安 祐司 林 直良 石田 孝司 寺田 剛
         野呂 智之 上仙 靖
         (寒地土研) ; 小町谷 信彦 和田 忠幸  代表幹事 : 萬 直樹 
         中森 敏博  幹事 : 木津田 博文 森 正志 川中 麻衣子 岡崎 紗也香

編集後記
 気象庁は2月13日、関東や北陸、中国、四国、九州地方で「春一番」が吹いたと発表しました。春一番の風が吹くと気温は急激に上昇し、その後、再び寒くなる傾向がありますので、体調管理に十分気をつけましょう。ただ、日本は南北に長い地形なので、海水浴ができる亜熱帯の沖縄、日本海側の豪雪地帯、港が凍る寒帯の北海道と多様な季節と気候があります。今回紹介したVOC削減の研究によると、橋や屋根に塗られるペンキの乾き方と強さは気候や環境によって異なるそうです。1つの考えに固執した画一的な研究では、日本全国で使用できないものを作ってしまいます。
 日本では昔から、食事や文学などの分野で、季節感を大切に扱ってきました。俳句や短歌は季語を用いて季節を表現し、例えば日本料理の代表格である寿司は、季語として俳句などで使われた場合は夏を表現します。日本料理は季節を演出する作品とも言われ、旬の食材を先取りしたり、今は正月しか食べないおせち料理は本来は季節や人生の節目である端午など節句に食べるものでした。
 土木研究所では、雪崩、洪水、凍結、遮熱性舗装など多様な季節感をもった研究や実験を幅広く地道に行っております。

(佐藤 仁昭)