Updated; 2003-09-03 トップページ 第7回ワークショップ ワークショップ経歴 リンク お問い合わせ

Ralph Cheng(USGS) 大手 方如(PWRI)
Cheng氏は、流水測定データが、資源評価と配分、水工施設の設計、洪水災害計画、洪水予測にどのように利用されているかを説明した。

USGSの7000をこえる流量観測所の大部分が、ほぼリアルタイムでウェブ上に掲載されている。しかし、河川流量は直接観測されてはいなく、水位流量関係から得られる。河川流量がユーザーへの配信のために、ほぼリアルタイムにて直接観測されるように、観測流水測定技術を向上させる必要がある。
USGSの組織的な研究開発の取組みは、非接触レーダーシステムを利用した河川流量の測定は可能であることを示した。現在の最新技術では、水面速度の川岸からの信頼性のある観測ができるが、水路横断面はground-penetrating radar (GPR:地中探知レーダー)の河川水面に対して、正常に向いているレーダー光線で測定されなければならない。
USGSは河川水理学の更なる理解に重点を置いたこの探求を継続する予定である。この進歩は、河川流量のための川岸側に設置されたレーダーシステムを、ヘリコプターから河川流量を測定する航空機レーダーシステムという概念へつなげる結果となった。ヘリコプターシステムは、局地的な洪水における緊急事態対応、またアクセスの難しい地域への適用に適している。

Cheng氏はまた、USGSが都市地質学と水自然災害イニシアチブの一部として、どのように洪水のおきやすい河川流域における流水測定補足のための準リアルタイムの洪水シミュレーションと警告システムの設立を試みるかについて説明した。

システム案は、大気予測モデルの統合と、通常と洪水時の河川状況をシミュレーションする水文モデルのための適切な境界状況を設定する地域水文モデルからなっている。非構造グリッドUnTRIMモデルは、都市地域での洪水浸水をシミュレーションするのに強く、効率がよいことを示した。統合システムにおけるモデルは、同時にまた相互に作用しつつ作動している。このシステムは、無事に設立され有効性が証明されれば、インターネットを介した準リアルタイムでの洪水予測と洪水警告発表に利用される。まとめとして、USGSは、流量測定、洪水災害研究、準リアルタイム運転のための洪水警告における技術の推進を試みている。

大手氏は、 PWRIの現在の浮子観測に取って代わる(または、浮子測定の不利な点が補正できる)新しい観測技術についての関心とともに、PWRIの浮子を用いた洪水流の水文観測に関する研究について発表した。

PWRI は、洪水流測定における、橋脚による障害の影響の実地調査を行っている:平行らせん流の3次元構造と、その浮子使用に及ぼす影響;非接触水面速度測定法、水圧式洪水流速計とADCPを用いた、垂直平均速度を得るための変換係数

プレゼンテーション(PowerPointスライド;PDFファイル)

Ralph Cheng


プレゼンテーション(PowerPointスライド;PDFファイル)

大手 方如

関連情報

-'Evaluation of UnTRIM Model for 3-D Tridal Circulation'

-'River discharge measurements by using helicopter-mounted radar'