土木研究所 構造物メンテナンス研究センター

沖縄県における塩害調査

沖縄の美しい海

 塩害被害を少しでも防ぎ、橋を長持ちさせるために、CAESAR は沖縄県と連携し「沖縄県離島架橋100 年耐久性検証プロジェクト」を立ち上げ、2009 年より塩害実態についての調査を継続的に行っています。本プロジェクトでは、沖縄県が管理する離島架橋の健全度調査を通して、100 年余供用するための維持管理手法、技術基準の確立を目指しています。
 CAESAR は、劣化に関するデータの計測・蓄積に取り組み、既設橋梁の健全度調査・データ計測を行っています。それに加え、かぶりの確保・エポキシ樹脂塗装鉄筋やフライアッシュの使用等、様々な塩害対策を行った伊良部大橋では2010 年の新設時より定期的にコンクリートコア採取を行い、その塩害対策効果を検証しています。

沖縄県離島架橋100年耐久性検証プロジェクト

■参考文献
1) 宮田弘和:「沖縄県離島架橋100年耐久性検証プロジェクト」に関する協力協定を締結,土木技術資料,p.42,2009
2) 独立行政法人 土木研究所:海洋環境下に建設されたコンクリート橋脚の初期物性調査-伊良部大橋P21橋脚-,土木研究所資料,第4235号,2012
3) 本間英貴,沖縄県伊良部大橋における初期塩分調査,土木技術資料,p.53,2013
4) 石田雅博,廣江亜紀子,本間英貴,青柳聖:伊良部大橋-離島架橋の初期物性調査-,橋梁と基礎,10月号,pp.41-44,2014
5) 石田雅博,山口岳思,関口斉治:沖縄県離島架橋100年耐久性検証プロジェクト,土木技術資料,p.46,2017

コンテンツ作成:小林 巧
更新日:2021/11/25