土木研究所 構造物メンテナンス研究センター

既設杭との近接施工が新設杭に与える影響とその対策

<概 要>
近年、既設構造物の老朽化や耐震性能の不足により、既設杭を更新するケースが増加しています。既設杭の中には、障害にならない限り、杭解体・撤去に伴う原地盤の乱れやコスト増等になるため撤去は実施せず、地中に残置されるケースも存在しますが、それらが、新設杭の施工の際に地盤に及ぼす影響については明らかにされていません。また、市街地等において、既設杭との近接施工が生じる場合には、既設杭を撤去する必要がありますが、既設杭の引抜によって地盤が乱されることにより、新設杭の機能に支障が生じる可能性があります。そこで、既設杭の残置による地盤の評価手法や、既設杭の撤去や撤去後の埋め戻しによる地盤の評価手法を検討しています。

地盤改良による周辺地盤の強化