編集委員

独立行政法人 土木研究所 Webマガジン 編集委員
広報幹事会 (つくば) ; 幹事長 : 和田 一範  代表幹事 : 秋田 富夫
         黒崎 良一 鑓溝 敏雄 近藤 益央 菊地 稔 木村 慎  
         幹事 : 佐藤 仁昭 瀬戸下 伸介 鎌倉 亮 野々村 佳哲 長屋 優子
         加藤 祐哉 諏訪 守 岡安 祐司 佐藤 弘行 石田 孝司 寺田 剛
         野呂 智之 上仙 靖
         (寒地土研) ; 小町谷 信彦 和田 忠幸  代表幹事 : 萬 直樹 
         中森 敏博  幹事 : 木津田 博文 森 正志 川中 麻衣子 岡崎 紗也香


編集後記
 気象庁の速報値によれば、関東甲信地方では7月19日ころに梅雨が明けたそうです。夏休みのレジャーは今が最盛期といったところでしょうか。

 土研ニュースでは、韓国の河川再生事業に貢献して国民褒賞を受賞したイー・サンミ氏についての記事を掲載しました。写真でもわかるように、再生後のヤンジェチョンの背景には超近代的ビルが連立し、その勇姿が美しい水面に静かに投影しています。考えてみると自然保護とは豊かさの象徴かもしれません。余裕がなければ、できないことだと思います。

 今回は、日本の土木研究所が韓国から研究員を招いた例でしたが、かつては、韓国や中国などから日本が技術的恩恵を受けた例が少なくありません。神奈川県の小田原城で、お菓子や薬で有名な外郎(ういろう)のことが紹介されていました。天守閣の展示パネルによれば、中国の元朝に仕えていた人が、元が滅んだ後に日本に渡ってきて外郎と名乗り、薬は当時の公家や天皇家にも重宝されたそうです。
 技術や知的好奇心に国境はないのでしょう。研究ができてそれが交流につながり自然が再生されるのは、とてもいいことなのですが、くれぐれも水の事故には気を付けましょう。ちなみに受験生は、秀吉に攻められた小田原城の支城の中で唯一「落ちなかった」埼玉県行田市の忍城(おしじょう)を見学などしてあやかってみてはどうでしょうか。

(佐藤 仁昭)