編集委員

独立行政法人 土木研究所 Webマガジン 編集委員
広報幹事会 (つくば) ; 幹事長 : 和田 一範  代表幹事 : 秋田 富夫
         森木 晴美 鑓溝 敏雄 近藤 益央 菊地 稔 木村 慎  
         幹事 : 佐藤 仁昭 瀬戸下 伸介 鎌倉 亮 野々村 佳哲 長屋 優子
         加藤 祐哉 諏訪 守 岡安 祐司 林 直良 石田 孝司 砂金 伸治
         野呂 智之 上仙 靖
         (寒地土研) ; 小町谷 信彦 和田 忠幸  代表幹事 : 畠山 乃  柴田正洋
         幹事 : 木津田 博文 酒井友里 川中麻衣子

編集後記

 「今年の札幌は雪がずいぶん降ったなあ」と感じていましたが、札幌市の2008年10月から2009年3月末日までの累計降雪量は489cm(札幌市中央区)だったそうです(札幌管区気象台発表)。平年値は630cmであり、平年値よりも1m以上も降雪量が少ない状態が2年間続いているそうです。それでも雪かきは大変な作業であり、「雪なんか降らなければよいのに」と思うこともあります。吹雪となると交通に重大な影響が出ます。
 暮らしや交通の障害となり厄介者扱いされる雪ですが、雪を冷熱エネルギーとして活用する「利雪」という取組が各地で進められています。利雪技術が進歩し、雪が厄介者ではなく「空から降ってくる重要なエネルギー」となる日も近いかもしれません。
 独立行政法人土木研究所寒地土木研究所では吹雪から交通の安全を確保する研究や雪崩から道路を守る研究を進めています。雪を暮らしに利用する技術が進むとともに、雪による交通障害を取り除く技術を発展させることで、「厄介者の雪」から「恵みの雪」になるように研究を進めていきます。

(木津田 博文)