編集委員

独立行政法人 土木研究所 Webマガジン 編集委員
広報幹事会 (つくば) ; 幹事長 : 和田 一範  代表幹事 : 青木 栄治
         森木 晴美 鑓溝 敏雄 近藤 益央 菊地 稔 木村 慎  
         幹事 : 佐藤 仁昭 山梨 高裕 鎌倉 亮 野々村 佳哲 長屋 優子
         加藤 祐哉 諏訪 守 岡安 祐司 海野 仁 石田 孝司 砂金 伸治
         野呂 智之 上仙 靖
         (寒地土研) ; 幹事長 : 吉井 厚志  幹事 : 鈴木 亘 滝口 敦嗣
         二宮 嘉朗 高橋 守人 許士 裕恭 浅野 基樹 秀島 好昭 


編集後記

 今から15年も前のことになりますが、当時私は羅臼町で勤務していました。知床が世界遺産に登録されたことから、羅臼町も当時より賑やかになっているでしょうが、赴任したばかりの時には、「何にもないところだなあ」と感じたものです。そんな羅臼勤務でありましたが、大きな楽しみができました。それは食べることです。
 羅臼で食べる海産物はとにかくおいしく、毎日の食事が楽しみになりました。夏場は朝に水揚げされたイカが、そのまま朝食のテーブルに刺身となって並んでいました。そんなすばらしい食材も、漁師さんの苦労に支えられて、買うことができたのです。
 そんな羅臼の生活ですが、冬場の厳しさは北海道育ちの私にとっても驚きでした。未だかつて経験したことないほどの雪が降り、かつ、風が強く、吹雪などは日常茶飯事でした。そんな中でも食事は夏場と変わらず、すばらしいものでした。漁師の皆さんは、厳しい冬場でも働いていたのです。
 研究の紹介に掲載しているように、寒地土木研究所では冬場の漁労作業を改善するための研究を行っています。お世話になった羅臼の漁師の皆さんの作業が少しでも改善されることを願っています。
 (北海道東方沖地震の時にも羅臼にいました。あのときは、死ぬかと思いました。)
(木津田 博文)