実験河川を活用して河川における自然環境の保全・復元方法について調査・研究を行っております
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「岐阜“いい川”づくり研修会」が開催されました
日時・団体
2012年11月1日(木) 10:00〜17:00
会 場
じゅうろくプラザ5階会議室(岐阜市)
平成18年10月に示された「多自然川づくり基本方針」を受け、「多自然川づくり研究会(座長:島谷幸宏 九州大学教授)」は、川づくりの考え方、計画、施工に関する技術等を示したポイントブック(T〜V)を作成してきました。これらのポイントブックには、センターの過去の研究成果が多く盛り込まれており、センターでは今現在も、多自然川づくりを支える技術開発、川づくりの現場の悩みに応えるための調査研究に取り組んでいます。
ポイントブックに関わる研修会は、平成19年から東京で毎年1回開催されてきましたが、川の個性や特性、川を取り巻く状況は地域によって異なることから、地域密着の研修会の開催への要望が高まってきました。
11月1日に岐阜市で行われた「岐阜“いい川”づくり研修会」(副題:多自然川づくり〜その技術と推進の仕組み〜)は、その第一回にあたるものです。
午前の研修会では、森誠一岐阜経済大学教授による水生生物や生物多様性の視点からみた川づくりについての講座、島谷幸宏九州大学教授による「多自然川づくりの技術」に関する講座のほか、護岸と河岸に関する最新の研究動向について萱場センター長より報告を行いました。
午後の部では、吉村伸一氏による全国事例の紹介、開催地である岐阜県、愛知県、宮崎県の取組の紹介がなされたのち、会場を巻き込んでの討論が行われ、行政関係者、川の設計・施工に関わる民間技術者、川づくりに関心の高い市民の方々との間で、活発な意見交換や質疑応答がなされました。
討論を通して、中小河川ならではの実務者の悩みや、現場の課題も浮き彫りになりましたが、市民力という言葉がふさわしい事例や、真似したくなるような良い事例・取組を沢山知ることができ、“いい川づくり”に向けて勇気が湧いてくる研修会となりました。
センターではこれからも、多自然川づくりの普及と発展に向けて、とりわけ中小河川の川づくりについての現場の課題に応えるため、全国各地の実務者・研究者と協力しながら、調査研究を進めてまいります。
(原田 守啓)
国立研究開発法人 土木研究所
自然共生研究センター
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