信頼性の高い維持管理の最初の一歩は「変状・損傷」を見つけること!
既知の損傷に対して、どのような原因によって発症し、どのような段階を経て、最終的にどのような状況に至るのか、損傷のメカニズムを図式化
メカニズム | 点検における着目点 | 診断の決め手となる情報 | 措置の方針 |
---|---|---|---|
湿潤~初期劣化 | ・舗装の異常 ・床版下面、排水ます周辺からの漏水 |
・車道部の舗装下の滞水、表層コンクリートの湿潤状態 | 長寿命化 |
土砂化 | ・床版下面、排水ます周辺からの漏水 ・舗装異常箇所で土砂噴出 |
・輪荷重による土砂化の進行 ・舗装の異常が発生している箇所で土砂が噴出 |
延命 |
深層土砂化 | 同上 | ・床版上側鉄筋程度までの深い土砂化 | 危機管理 |
損傷メカニズムの各段階に対応する点検、診断、措置方法のセットを「診断セット」として取りまとめ、損傷段階に応じた適切な措置方法を特定
R3年度までの開発により、
① RC床版
② 床版橋上部構造
③ 支承
④ 橋台・橋脚
⑤ 基礎
⑥伸縮装置・排水装置
⑦鋼トラス
⑧鋼桁
⑨RC桁、PC桁
のシステム化が概ね完了した(見込み含む)。
これにより、全国にある約9割の橋梁がシステムの適用対象に。
今後は、実務で適用性を検証して都度改良を行ない、システムをより良いものを改良していく。
地方自治体等で、本システムにご興味がある場合は、
土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 橋梁構造研究グループ
までご連絡ください。