新設橋基礎の品質・信頼性向上方法の構築

＜概　要＞
支持層が傾斜している橋梁では調査が十分でなかったために沈下や傾斜が生じている不具合事例がみられ、基礎の設計に関して適切な地盤調査の方法や載荷試験と関連づけて信頼性を向上させる設計法への転換が求められています。
そこで、橋梁下部構造の要求性能に応じた耐久性等の向上に資する信頼性設計技術を構築するため、基礎の安定に関する信頼性向上に資する動的載荷試験等の地盤調査・試験の適用性の検討や、対応する信頼性設計手法（部分係数設計法）の開発を行っています。研究成果の一部は、H29道路橋示方書の改定に反映されました。

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「岩盤を支持層とする杭基礎の設計法・施工法に関する共同研究報告書」鋼管杭・鋼矢板技術協会、コンクリートパイル建設技術協会、日本基礎建設協会、全国地質調査業協会連合会、共同研究方向書第503号、2019.4
（土研CAESARホームページ）

「道路橋杭基礎の性能規定及び部分係数設計法に関する研究」土木研究所資料第4382号、2018.12
（土研CAESARホームページ）

■年度報告書
令和元年度 研究開発プログラム報告書
平成29年度 研究開発プログラム報告書
平成28年度 研究開発プログラム報告書

■参考文献
1) 今広人，七澤利明，河野哲也：岩盤を支持層とする杭基礎に対する急速載荷試験の適用性の検討，土木技術資料Vol.60 No.10，pp.36-39，2018.
2) 七澤利明，河野哲也，大城一徳，飯島翔一：杭の軸方向の支持力推定式の見直しと推定精度の評価に関する研究，構造工学論文集Vol.65A，2019. 3.
3) 七澤利明，河野哲也，大城一徳，飯島翔一：杭の軸方向の支持力に関する新たな推定式の提案，土木技術資料5月号
4) 大竹雄，七澤利明，本城勇介，河野哲也，田辺昌規：基礎の変位レベルと地盤のひずみレベルを考慮した設計用地盤反力係数の推定法，土木学会論文集C（地圏工学），Vol.73 No.4, 412-428, 2017.
5) 大竹雄，七澤利明，本城勇介，河野哲也，田辺昌規：地盤調査法とひずみレベルを考慮した設計用地盤変形係数の推定法，土木学会論文集C（地圏工学），Vol.73 No.4, 396-411, 2017.
6) 吉田英二，今広人，七澤利明：岩盤を支持層とする杭基礎における急速載荷試験の適用性の検討，基礎工，2019.8.
7) 吉田英二，今広人，谷本俊輔，柳浦良行，浅井健一: 岩盤を支持層とする杭基礎の地盤調査法に関する共同研究結果の紹介，基礎工，2019.7.
8) 飯島翔一，藤村彰，桐山孝晴：側方流動圧が作用する道路橋基礎の遠心模型実験，第74回土木学会全国大会，2019
9) Toshiaki Nanazawa, Tetsuya Kouno, Gaku Sakashita & Kazunori Oshiro: Development of partial factor design method on bearing capacity of pile foundations for Japanese Specifications for Highway Bridges, Georisk: Assessment and Management of Risk for Engineered Systems and Geohazards, 2019
10) Toshiaki Nanazawa, Tetsuya Kouno, Gaku Sakashita & Takashi Nakaura: Development of partial factor design method on bending strength of piles for Japanese Specifications for Highway Bridges, Georisk: Assessment and Management of Risk for Engineered Systems and Geohazards, 2019
11) 大城一徳,七澤利明,河野哲也,宮原清:杭の軸方向押込み支持力の推定式作成方法標準化と推定式見直しに関する検討,土木学会 全国大会 第72回年次学術講演会,2017
12) 飯島翔一,桐山孝晴: 側方移動を模した遠心模型実験の弾性解析による再現, 土木学会 全国大会 第75回年次学術講演会,2017
13) 堀内 智司,飯島 翔一,中浦 慎之介,谷本 俊輔,桐山孝晴: 軟弱地盤上の橋台杭基礎に作用する側方流動圧の分布形状に関する検討, 土木学会 全国大会 第75回年次学術講演会,2017