鋼トラス橋やアーチ橋の斜材等の鋼部材が床版等のコンクリートに埋め込まれた場合、埋込み境界部での滞水やコンクリート内部への雨水等の浸入により著しい局部腐食が進行することがあり、中には国道23号木曽川大橋、国道7号本荘大橋のような大規模なトラス橋で腐食により斜材が破断する事故も発生しています。
CAESARでは、国土技術政策総合研究所と連携して、これまでに同種事例に対して技術支援を行いました。
調査では、埋込み部材以外の全橋の状態を確認した上で、その結果を反映し未調査の埋込み部材の調査計画の策定、補修補強方法及び施工手順の決定が行われました。
施工では、床版コンクリートのはつりにより確認した埋込み部材の状態に応じた通行規制の判断基準を予め設定するとともに、万一の破断時に連鎖的な破壊などの全体系への悪影響を回避するために設定した管理基準に従って行われました。
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鋼トラス橋のコンクリート埋込み部材の腐食への対応事例、土木技術資料、Vol.51、No.8、pp.49-50、2009.