実験河川を活用して河川における自然環境の保全・復元方法について調査・研究を行っております

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二枚貝の生息環境

 ここでの二枚貝とはイシガイ科に属する仲間(イシガイ類)を指しており、日本には17種類ほどが生息しています。イシガイ類は魚類を交えた複雑な共生関係で知られており、タナゴの仲間はその卵を生きたイシガイ類の中に産み付けなければなりません。さらに、イシガイ類の幼生(子供)はしばらくの間はヨシノボリなどの魚に寄生しなければ生きていけません。これらの関係から、魚を含めた良好な生態系を反映する指標として注目されています。以前は平野部の小河川やため池、そして水量が比較的安定した森林河川などに数多く生息していたようですが、河川改修や圃場整備により生息数・範囲ともに激減しています。イシガイ類の生息環境を残そうという試みは各地で行われていますが、その生態などに関して多くのことが未解明なのです。例えば、イシガイ類が何を栄養として体に取り入れているかもよく分かっていませんし、どれくらいの流れの速さ、深さ、川底の状態を好むかも明らかにされていません。そこで現在、岐阜県関市の農水路に生息する流水を好む数種類を対象にして、好適な微生息場所要因を特定する研究を行っています。その結果によれば、水際を好む種や流心を好む種に分けられることが明らかになってきています。このことは、水路のような比較的小さな流れにおいても、流路内の物理環境多様性が多様なイシガイ類の生息に重要であることを示唆しています。

根岸淳二郎
(独)土木研究所 自然共生研究センター




産み付けられたタナゴ類の卵



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