メンテナンスサイクルの効率化・信頼性向上に
関する研究

 現在、社会資本の高齢化が急速に進展しています。笹子トンネルの事故など、一部では劣化等に伴う重大な損傷が発生し、大きな社会問題となっています。こうした課題に対応するため、 メンテナンスサイクルを着実に実施して、社会資本の健全性を確保していく必要があります。
 本研究では、メンテナンスサイクルの各フェイズ（点検・調査、診断、措置（補修補強））において直面する次のような技術的課題の解決に取り組みます。

1. ①点検・調査：診断に際しての信頼性向上に資する、調査・監視の効率化・信頼性向上技術
2. ②診断：措置が必要な箇所・部位の絞り込みや緊急度（優先度）の決定方法
3. ③措置：既往の事象や現場条件に対応した最適な維持修繕手法（新技術の評価）

 また、市町村管理物のサービス水準への配慮など多様な管理レベルに対応した維持管理技術の開発にも取り組んでいきます。
 以上により、メンテナンスサイクルの技術面でのスパイラルアップを実現し、社会資本の健全性確保に貢献していきます。