国立研究開発法人 土木研究所

研究活動

国内外で頻発、激甚化する水災害に対するリスクマネジメント支援技術の開発

研究概要

 近年、時間雨量が50mm を上回る豪雨が全国的に増加しているなど、雨の降り方が局地化・集中化・激甚化しています。 今後は地球温暖化の影響で、多くの地域で極端な降水が強く、頻繁となり、また、積雪寒冷地では積雪量が減少し、降雪期間が短くなることが予測されています。
 本研究は水災害に関して、気象・水文、被害状況を把握する技術と、情報収集・提供技術を用いて、関係機関が災害に適切に対応するための支援技術の開発を目的として、次の3項目を行います。

  1. 洪水予測並びに長期の水収支解析の精度を向上させる技術・モデルの開発
  2. 様々な自然・地域特性における水災害ハザードの分析技術及び多面的な災害リスクの高精度・高度な推計手法の適用による水災害リスク評価手法及び防災効果指標の開発
  3. 防災・減災活動を支援するための、効果的な防災・災害情報の創出・活用及び伝達手法の開発

 これらにより、リアルタイムの計測情報などを活用した被災及び危険度の推定手法を確立し、自治体の防災担当者などが精度の高い災害情報を容易に収集することを可能にし、 緊急時の水防活動や警戒避難の判断ができるよう支援する技術を開発します。