国立研究開発法人 土木研究所

研究活動

凍害・複合劣化等を受けるインフラの維持管理・更新に関する研究

研究概要

 社会資本の老朽化に対して、環境条件等の様々な影響を踏まえた劣化状況の把握、施設の重要度に応じた計画的な維持管理・更新、一連の技術体系の構築等が必要です。特に、積雪寒冷地の社会インフラは、 低温、積雪、結氷、凍上、凍結融解、融雪水、塩分などの過酷な環境による凍害・複合劣化が多く生じています。しかし、これら複合劣化等への対策は十分に整備されていません。  本研究では、橋梁・河川・沿岸のコンクリート構造物等、舗装、切土のり面において、凍害やその複合劣化・損傷メカニズムの特性に応じた以下の4項目に関して、構造物固有及び共通技術の開発を行います。

  1. 凍害・複合劣化等の効率的点検・診断・評価手法の構築
  2. 凍害・複合劣化等に対する信頼性の高い補修補強技術の確立
  3. 凍害・複合劣化等への耐久性の高い更新・新設技術の確立
  4. 凍害・複合劣化等を受けるインフラに関する点検・診断・評価、補修補強、更新・新設の体系化

 これらの技術を積雪寒冷環境下のインフラに適用することで、インフラの長寿命化と最大限の活用を支援し、安全・安心と経済成長を支える国土基盤の維持・ 整備・活用に貢献します。