国立研究開発法人 土木研究所

研究活動

地域の水利用と水生生態系の保全のための水質管理技術の開発

研究概要

 近さまざまな水質改善対策が実施されてきた現在でも、いぜんとして社会活動に影響を及ぼす感染症の発生や、日用品由来の化学物質の生態影響、 貯水池におけるアオコ・かび臭による利水障害などの水に由来する重大な問題が発生しています。そこで、それぞれの課題に対応するための評価・モニタリング技術や対策技術を開発するとともに、 それらを流域に一体的に適用して環境の質を向上することが流域管理の面から重要となっています。
 こうした課題に対応していくため、本研究開発プログラムでは、以下の3つの目標達成に向けた研究を推進していきます。

  1. 流域の水環境を的確・迅速に把握するための影響評価、モニタリング手法の開発
  2. 水質リスク軽減のための処理技術の開発
  3. 停滞性水域の底層環境・流入負荷変動に着目した水質管理技術の開発

 これらの技術や評価・モニタリング手法を、国が実施する関連行政施策の立案や技術基準の策定に反映することを目指すとともに、 個々の湖沼・ダム管理や下水道管理の技術的支援に活用していくことにより、水環境の質を向上し、地域の水利用や生活環境、水生生態系を保全していくことを目指します。