国立研究開発法人 土木研究所

研究活動

安全で信頼性の高い冬期道路交通サービスの確保に関する研究

研究概要

 人口減少、高齢化、大規模災害、財源不足等が全国的に大きな課題となっています。また積雪寒冷地域では、財政状況の悪化により行政がこれまでと同様な冬期道路サービスを提供し続けることが困難になりつつあります。 そのため国土交通省では、国土構造のコンパクト+ネットワーク化を打ち出しました(国土形成計画、平成27.8閣議決定)。 この国土構造を積雪寒冷地域で実現するためには、交通ネットワークの強化による地域間連携と機能分担が必要であるとともに、安全で信頼性のある冬期道路交通サービスの確保が必須条件となってきます。
 そこで本研究プログラムでは、「冬期道路交通サービスの安全性・信頼性向上に資する管理技術の開発」をプログラム目標として、①費用対効果評価に基づく合理的な冬期道路管理水準設定技術の開発、 ②冬期道路管理のICT活用による省力化および除雪機械の効率的維持管理技術の開発、③リスクマネジメントによる効果的・効率的な冬期交通事故対策技術の開発、の3つを達成目標としています。 これらの研究成果を社会還元することによって積雪寒冷地域における安全で信頼性の高い冬期道路交通サービスの確保を支援していきます。