研究成果・技術情報

「第52回環境工学研究フォーラム論文賞」受賞

受賞名:「第52回環境工学研究フォーラム論文賞」受賞
論文題目:メダカの生殖・成長関連遺伝子群による下水処理過程の生物影響削減効果の評価
受賞者:北村 友一(国立研究開発法人土木研究所 水環境研究グループ 水質チーム 主任研究員)
   真野 浩行(国立研究開発法人土木研究所 水環境研究グループ 水質チーム 研究員)
   小森 行也(前水環境研究グループ 水質チーム 総括主任研究員)
   岡本 誠一郎(前水環境研究グループ 水質チーム 上席研究員)
   鈴木 穣(前材料資源研究グループ グループ長)
賞状
賞の概要:

受賞日:平成28年12月6日

贈賞組織名:(公社)土木学会環境工学委員会

論文賞は、「環境工学研究フォーラム」における「審査付き論文セッション」で発表された論文の中で最も優れた論文(複数可)に対して授与されるものです。

 

研究成果の概要:

 本論文は、第3期長中期計画の「下水処理プロセスにおける化学物質の制御技術に関する研究」および「21世紀型都市水循環系の構築のための水再生技術の開発と評価(H21~26)、 戦略的創造研究推進事業(JST-CREST)」の成果の一部をまとめたものです。

 下水処理水の魚類繁殖への影響を短期間で評価するため、メダカを用いる生殖、成長関連遺伝子群の網羅的遺伝子発現解析法を提案し、活性汚泥処理水、微生物保持担体処理水の生殖、 成長関連遺伝子群への影響を評価しました。その結果、流入下水でみられた生殖、成長関連遺伝子群への影響は、活性汚泥処理、後段の微生物保持担体処理により、生物A類型の河川レベルまで低減されました。 今後、本評価法や本下水処理法の利用が期待されます。