研究成果・技術情報

「第53回環境工学研究フォーラム論文奨励賞」受賞

受賞名:「第53回環境工学研究フォーラム論文奨励賞」受賞
論文題目:低圧および中圧紫外線ランプ照射による抗生物質耐性大腸菌の不活化と光回復の評価
受賞者:安井 宣仁(国立研究開発法人土木研究所 材料資源研究グループ 研究員)
賞の概要:

受賞日:平成29年2月16日

贈賞組織名:土木学会環境工学委員会

平成28年12月に開催された第53回環境工学研究フォーラムにおいて発表された論文に対して受賞

 

研究成果の概要:

○低圧・中圧紫外線ランプ照射後に可視光ランプを照射することにより、抗生物質耐性大腸菌の不活性化と光回復の影響を評価した。アンピシリン、セフジニル等の6種類の抗生物質に耐性をもつ大腸菌(6剤耐性大腸菌)、 これらの抗生物質とイミペネム、レボフロキサシンの8種類に耐性をもたない大腸菌(0剤耐性大腸菌)について、最大光回復を考慮した上で、生存率0.001の不活化を見込む場合は、0剤耐性大腸菌は、低圧・中圧紫外線ランプ照射で 総相対殺菌有効放射線量が15mJ/cm2以上、6剤耐性大腸菌は、総相対殺菌有効放射線量が、低圧紫外線ランプ照射では15mJ/cm2、中圧紫外線ランプ照射では20mJ/cm2以上必要であることを示した。