研究成果・技術情報

「第17回建設ロボットシンポジウム優秀論文賞」受賞

受賞名:「第17回建設ロボットシンポジウム優秀論文賞」受賞
論文題目:MC技術が施工品質とオペレータへ与える影響について
受賞者:橋本 毅(国立研究開発法人土木研究所 技術推進本部 先端技術チーム 主任研究員)
    梶田 洋規(国立研究開発法人土木研究所 技術推進本部 先端技術チーム 上席研究員)
    藤野 健一(国立研究開発法人土木研究所 技術推進本部 先端技術チーム 主席研究員)
※受賞者の所属・役職は論文に掲載されたものです
賞状
賞の概要:

 2017年8月28日~29日かけて開催された第17回建設ロボットシンポジウムにおいて、建設ロボット研究連絡協議会殿より優秀論文賞を授与されました。本賞は、シンポジウムにて口頭発表された全論文中、最も優秀とされた論文に与えられるものです。

 

研究成果の概要:

 これまで曖昧であったMC施工の優位性を定量的に明らかにすることを目的とし、施工条件を同一にした2つの試験場にて延べ12名のオペレータによる従来施工・MC施工比較実験を行いました。 そして施工品質として、作業時間、出来形のバラツキ、平坦性の比較検証を行い、さらにオペレータへの影響として、心拍数、視線の測定を行いました。 その結果、MC施工を用いると作業時間の短縮、出来形バラツキの改善が図られ、工期や品質に効果があること、またMC施工を用いると心拍数の減少、機体周辺を目視確認できる余裕の増加が図られ、 オペレータへの負担や安全性についても効果があることがわかりました。この結果は、今後i-Constructionを推進する上での効果を説明するための基礎データとして重要なものです。