研究成果・技術情報

「第27回環境化学討論会 優秀発表賞」受賞

受賞名:「第27回環境化学討論会 優秀発表賞」受賞
論文題目:ヒメダカに対するN -Ethyl Perfluorooctane Sulfonamidoethanol(N -EtFOSE)曝露試験とPFOSの生成
受賞者:鈴木 裕識((国研)土木研究所 水環境研究グループ 水質チーム 研究員)
賞状
賞の概要:

受賞日:平成30年5月24日

贈賞組織名:一般社団法人 日本環境化学会

賞の情報:同賞は、環境化学分野に携わる学会員の研究発表の場として日本環境化学会が開催する環境化学討論会において、厳正な審査により、学術向上に貢献する優秀な研究発表を行った若手研究者および学生に贈られる賞です。

 

研究成果の概要:

○本研究は、プロジェクト研究「公共用水域における健康・生態リスクが懸念される化学物質の管理手法に関する研究」ならびに科学研究費助成事業 若手研究(B) 「前駆体からの生成ポテンシャルを考慮した残留性有機フッ素化合物類の環境動態解析」に基づく成果です。 本研究では、POPs条約に追加され、汚染が懸念されているペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)について、 ヒメダカに対する前駆体N -Ethyl Perfluorooctane Sulfonamidoethanol(N-EtFOSE)の室内曝露試験を実施しました。 その結果、ヒメダカ体内でPFOSが生成されたことを確認し、さらにPFOSとその他の生成化合物が体外に排出されたことを明らかにしました。 本賞の受賞は、本論文が水環境を取り巻く課題解決に向けた新たな科学的知見を提示する特に秀でた内容であったことから、高い評価が得られたものと考えられます。