研究成果・技術情報

「性能に基づく橋梁等の耐震設計に関するシンポジウム優秀講演賞」受賞

受賞名:「性能に基づく橋梁等の耐震設計に関するシンポジウム優秀講演賞」
論文題目:大型振動台実験による橋台の地震時応答特性に関する考察
受賞者:有馬 俊((国研)土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 交流研究員)
    澤田 守((国研)土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 主任研究員)
    中田 光彦((国研)土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 交流研究員)
    谷本 俊輔((国研)土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 研究員)
    大住 道生((国研)土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 上席研究員)
    河又 洋介((国研)防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター 主任研究員)
賞の概要:

 平成30年7月24日~25日に開催された「第21回性能に基づく橋梁等の耐震設計に関するシンポジウム講演プログラム」 (土木学会 地震工学委員会 性能に基づく橋梁の耐震構造計画・設計法に関する研究小委員会)において、特に優れた講演を行った若手研究者・技術者を対象とした優秀講演賞を受賞。

 

研究成果の概要:

 本研究は、橋台の地震時応答特性を解明するための基礎資料を得るため、既設RC杭に支持される支承条件が可動である既設橋台を対象に、 防災科学技術研究所所有の実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)を用いて実施した、大型振動台実験より得られた計測データを分析したものである。 分析の結果、橋台は背面盛土の水平変位に伴い前面方向に変位が累積すること、橋台天端および周辺地盤の加速度が概ね同じ位相であること、橋台に作用する土圧の傾向は橋台と桁の接触前後で異なること等が確認された。 今後、既往の実験的研究の分析や新たに実験を行うことで、橋台の地震時挙動を解明し、評価手法の確立を目指す。

賞状