研究成果・技術情報

「2018年度地域安全学会技術賞」受賞

受賞名:「2018年度地域安全学会技術賞」受賞
技術題目:市町村向け災害情報共有システム(IDRIS)の開発
受賞者:栗林 大輔(代表者)(土木研究所 水災害研究グループ 主任研究員)
    大原 美保(土木研究所 水災害研究グループ 主任研究員)
    岩崎 貴志(三井共同建設コンサルタント株式会社 室長)
    徳永 良雄(前:土木研究所 水災害研究グループ 上席研究員)
賞の概要:

 本賞は、「地域社会における安全性および住民の防災意識の向上を目的として開発され、顕著な貢献をした優れた技術(システム、手法、防災グッズ、情報技術、マネージメント技術を含む)」に対して授与される。
 授与は、4月22日の地域安全学会ニュースレター上で公表された。授与式は5月24日の地域安全学会春季大会(長野県木曽町)で行われ、栗林主任研究員が受賞記念講演を行った。

 

研究成果の概要:

 ・研究開発プログラム「国内外で頻発、激甚化する水災害に対するリスクマネジメント支援技術の開発」における達成目標(3)「防災・減災活動を支援するための、 効果的な防災・災害情報の創出・活用及び伝達手法の開発」において開発。
 ・災害対応に必要となるリアルタイム情報やリスク情報を市町村担当者が取捨選択し、一元的にホームページで閲覧できるようカスタマイズ作成できる、「災害情報共有ポータルサイト」。
 ・各市町村向けにカスタマイズできるホームページを用いて、市町村の役場防災担当者・水防団・コミュニティリーダー・一般住民などの関係者が、想定浸水区域や過去の浸水域などのリスク情報、 ならびに気象情報や水位情報などのリアルタイム情報、および現地状況写真・動画など最低限必要な情報を、正確かつ迅速に把握し共有でき、平常時から緊急時までの減災行動に活用されることを目指す。

※下図:新潟県阿賀町でIDRISのプロトタイプとして開発・試用中の「阿賀町災害情報共有システム(ARIS)」の画面

ARISにおけるリスク情報表示画面
ARISにおけるリスク情報表示画面