「構造工学論文集Vol.65A論文賞」受賞
受賞名:「構造工学論文集Vol.65A論文賞」受賞 |
論文題目:断面欠損を有する鋼トラス橋箱型断面部材の圧縮耐荷力に関する数値解析的検討 (構造工学論文集Vol.65A) |
受賞者:井上 恭輔((株)乃村工藝社 (研究時:首都大学東京大学院)) 岸 祐介(首都大学東京 助教) 村越 潤(首都大学東京 教授) 野上 邦栄(首都大学東京 客員教授) 小峰 翔一(日本ファブテック(株)) 高橋 実(土木研究所 構造物メンテナンス研究センター 主任研究員) 依田 照彦(早稲田大学 名誉教授) |
賞の概要:
本賞は、構造工学論文集に掲載され、かつ構造工学シンポジウムにおいて講演を行った論文のうち、構造工学における学術、技術の進歩発展に寄与し、独創性と将来性に富むものと認められるものに土木学会構造工学委員会より授与される。
研究成果の概要:
本論文は、箱型断面柱の腐食欠損と圧縮耐荷力の低下に関する定性的及び定量的関係を数値解析的に分析したものである。 先ず、トラス橋から切り出した代表部材を用いた圧縮載荷試験(全体座屈、局部座屈)とFEM弾塑性有限変位解析の両者より、解析精度の妥当性を確認した。 次に、解析モデルに模擬腐食を導入し、細長比パラメータ、腐食面数、最大断面欠損率、欠損長をパラメータとした解析を行い、これらパラメータが全体座屈、局部座屈、連成座屈に関する圧縮耐荷力に及ぼす影響の度合いを示した。 また、主に局部座屈に着目して、最大断面欠損率と残存耐荷力の関係を整理し、ほぼ直線式で表現できることを、今回の模擬腐食を導入した解析結果を含めて改めて確認した。
