研究成果・技術情報

第33回日本道路会議「優秀賞」受賞

受賞名:第33回日本道路会議「優秀賞」受賞
論文題目:溶剤脱れきピッチを活用したグースアスファルト混合物の開発に関する研究
受賞者:小早川 尚之(JXTG エネルギー(株) 中央技術研究所)
    寺田 剛(土木研究所 道路技術研究グループ 舗装チーム 総括主任研究員)
    藪 雅行(土木研究所 材料資源研究グループ 上席研究員)
    菊池 玲児((株)NIPPO 総合技術部 技術研究所)

 

賞の概要等:
受賞日:令和元年11月8日
贈賞組織名:公益社団法人日本道路協会
賞の対象:内容の独創性、有益性、信頼度、明解度および発表態度・質疑応答等を勘案し、特に優れた内容の発表を表彰

 

研究成果の概要:

 グースアスファルト混合物は、優れた防水性とたわみ追従性を有することで橋面舗装に適用されている。 しかし、一般的なグースの材料であるトリニダッドレイクアスファルトは採掘場所が限られており、将来的に供給が懸念されている。 また流動によるわだち掘れやTLA 特有の臭気による周辺環境への影響などの性能、施工面での問題も顕在化している。 そこで、(国研)土木研究所、(株)NIPPO およびJXTG エネルギー(株)の3 社で共同研究を実施し、アスファルト材料として従来未利用の溶剤脱れきピッチを活用し、 TLA を含まないグースの開発に関する研究を行った.本報では、開発グースの耐流動性の向上と臭気低減の効果、 ならびに土木研究所舗装走行実験場内の模擬鋼床版および模擬コンクリート床版で実施した試験施工の状況について報告した

写真-1活用した溶剤脱れきピッチ 図-1 試験施工でのわだち掘れ量 (鋼床版) 図-2 試験施工でのわだち掘れ量 (コンクリート床版)
写真-1活用した溶剤脱れきピッチ 図-1試験施工でのわだち掘れ量
(鋼床版)
図-2試験施工でのわだち掘れ量
(コンクリート床版)