研究成果・技術情報

「令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会優秀
講演者」受賞

受賞名:「令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会優秀講演者」受賞
論文題目:粒度分布・含水比が路盤の支持力に及ぼす影響の評価
受賞者:藤田 和志(土木研究所 道路技術研究グループ 舗装チーム 研究員(研究当時))
    川上 篤史(土木研究所 道路技術研究グループ 舗装チーム 主任研究員)
    藪 雅行(土木研究所 道路技術研究グループ 舗装チーム 上席研究員)

 

賞の概要等:
受賞日:令和元年11月11日
贈賞組織名:公益社団法人土木学会
賞の対象:全国大会で実際に講演を行う個人会員の中で、40歳以下の研究者、技術者を対象に、論文内容に加え、講演が簡潔明瞭で優れたものに与える

 

研究成果の概要:

 平成28年10月に国土交通省によって「舗装点検要領」が定められ、この要領では特に路盤以下の層の保護や複層からなる構造全体への注視が求められている。 路盤の支持力が低下する原因としては、雨水の浸入による路盤材からの微粒分・細粒分の噴出があると推察されてきた。本研究では、この現象を定量的に検証するため、 CBR試験・レジリエントモデュラス試験により、一般的な路盤材について粒度分布と含水比を変えた場合の強度・弾性係数の変化を評価した。 その結果、砂・シルトを除去した路盤材や最適含水比以外の含水比に調整した路盤材では、CBR・弾性係数ともに減少し、路盤の支持力が低下することが確認された。

 

試験材料の調製 CBR試験の結果

 

弾性係数の算出(レジリエントモデュラス試験より)