「土木学会トンネル工学研究発表会優秀講演賞」受賞
受賞名: | 「土木学会トンネル工学研究発表会優秀講演賞」 |
論文題目: | 網状の繊維シートを用いたはく落防止対策工の耐力評価に関する一考察 |
受賞者: | 森本 智(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 主任研究員) 前田 洸樹(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 交流研究員) 日下 敦(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 上席研究員) 石村 利明(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 専門研究員) 加古 昌之(鉄建建設(株)) |
賞の概要:
受賞日:令和3年2月1日
贈賞組織名:公益社団法人 土木学会 トンネル工学委員会
賞の情報:トンネル工学研究発表会において、簡潔明瞭で優れた講演を行った者に授与する
研究成果の概要:
本研究では、従来から適用実績が多い炭素繊維と比較して、網状に形成した繊維の目付量が少ないシート系当て板工の耐力評価に関する基礎資料を得ることを目的として押抜き試験を実施するとともに、 押抜き試験の結果について、変形特性や耐荷特性、破壊形態等の分析および単位繊維荷重に着目したシート耐力の評価方法について分析した。その結果、網状に形成した繊維の目付量が少ないシート系当て板工は、 従来工法と比べ変形特性や耐荷特性、破壊形態等が異なること、網状シートのような繊維の編込み構造を有するシートでは、各層の繊維が独立した挙動を示し、 繊維それぞれの破壊形態が異なること等が知見として得られた。これらの結果から、このような破壊形態を示すシート系当て板工に対しては、単位繊維強度に着目することにより、 シート耐力を評価できる可能性等が示唆された。
