研究成果・技術情報

「令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会優秀論文賞」受賞

受賞名: 「令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会優秀論文賞」
論文題目: 切羽観察への画像解析技術活用に向けた切羽写真撮影条件に関する基礎的研究
受賞者: 佐々木 亨(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 研究員)
長谷川 慶彦(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 専門研究員)
日下 敦(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 上席研究員)
巽 義知(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 主任研究員)
菊地 浩貴(土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム 研究員)

 

賞の概要:

受賞日:令和2年11月1日

賞の情報:令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会WEB討論会において、優秀論文賞として表彰された。

研究成果の概要:

 山岳トンネルの施工において、支保パターンや補助工法は日々の計測や切羽観察の結果を参考に選定されるのが一般的である。 しかし、切羽観察は現場技術者の知識や経験に依るところが大きく、熟練の技術者が減少することにより適切な判断が困難となることが懸念される。 これに対し、近年ではAIによる画像解析技術を用いた切羽評価システムの開発が進められている。その中で、切羽写真撮影時の環境やカメラの設定が切羽評価の結果に大きな影響を与えることが明らかとなってきており、 画像解析に適した切羽写真の撮影条件の検討が望まれている。本検討では、トンネル坑内でカメラの設定や環境を変更しながら切羽を撮影した画像データを用いて、トンネル坑内という暗く、 自然光が入らない特殊な環境下での切羽写真の撮影条件を検討した。
&emsp検討の結果、切羽写真を撮影するのに最適な撮影条件の指標として、2つの式を提案し、これを用いることで画像解析技術に有用な写真を撮影できること可能性を示した。

賞状