研究成果・技術情報

土木学会デザイン賞2020最優秀賞受賞

受賞名: 土木学会デザイン賞2020最優秀賞受賞
対象: 山国川床上浸水対策特別緊急事業
おもな関係者: 小林 一郎(熊本大学教授(現)熊本大学特任教授)
萱場 祐一(土木研究所 上席研究員(現)土木研究所 水環境研究グループ長)
増山 晃太(熊本大学学術研究員、(現)風景工房)
森元 賢哉(株式会社東京建設コンサルタント)
伊東 和彦(株式会社東京建設コンサルタント)
梶原 隆行(九州建設コンサルタント株式会社)
谷口 健二(九州建設コンサルタント株式会社)

土木学会デザイン賞は(公社)土木学会景観デザイン委員会が主催する顕彰制度です。公募対象を広く土木構造物や公共的な空間に求め、計画や設計技術、制度の活用、組織活動の創意工夫によって周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品及びそれらの実現に貢献した関係者や関係組織の顕彰を行っています。
 2020年度の選考結果が本日公表され、萱場祐一水環境研究グループ長が関わった「山国川床上浸水対策特別緊急事業」が下記のとおり最優秀賞を受賞しました。

概要:

 名勝耶馬渓を流れる一級河川山国川では、平成24年7月3日及び14日の九州北部豪雨により、観測史上最高の水位を記録する洪水が発生し、両日とも200戸近くの家屋等が浸水する甚大な被害を受けた。被災直後から堤防整備や河道掘削等の治水対策の検討に着手し、当初は再度災害防止の観点から、重要な名勝構成要素である河道内の奇岩掘削や馬溪橋(国内第4位の橋長の石造5連アーチ橋)の架け替え等を含む治水優先の検討が進められた。 しかし、中津市・文化庁・国土交通省で協議を重ねた結果、奇岩や馬溪橋の保全と治水を両立させた対策案に見直し、平成25年8月「山国 川床上浸水対策特別緊急事業(以降、床対事業)」に着手した。
 萱場水環境研究グループ長は、多自然川づくりアドバイザーとして、景観・環境・維持管理の観点からの具体的な助言を行った

関連サイト:

土木学会デザイン賞2020
http://design-prize.sakura.ne.jp/archives/result/1397