研究成果・技術情報

「日本応用地質学会 令和3年度研究発表会 優秀ポスター賞」受賞

受賞名: 「日本応用地質学会 令和3年度研究発表会 優秀ポスター賞」受賞
論文題目: 各種地形解析結果を用いたゆるみ岩盤斜面の抽出
受賞者: 矢島 良紀(地質・地盤研究グループ地質チーム 主任研究員)
松尾 達也(地質・地盤研究グループ地質チーム 研究員)(現職:水資源機構 総合技術センター)
品川 俊介(地質・地盤研究グループ地質チーム 上席研究員)

受賞日:令和3年10月15日

贈賞組織名:一般社団法人日本応用地質学会

賞の概要:

 令和3年10月14日-15日に開催された「日本応用地質学会 令和3年度研究発表会」において、優秀ポスター賞を受賞しました。同賞は研究発表会で行われたポスター発表のうち、研究の内容や成果及びポスターデザインが優れているものに対し、その発表者に授与されるものです。

研究成果の概要:

 ゆるみ岩盤は、応力解放等による亀裂の開口等により岩盤としての強度や安定性が大きく低下した状態の岩盤であり、ダムなど大型土木構造物等の基礎としては設計・施工上の課題となる。そのため、事業の初期段階でゆるみ岩盤の分布範囲を把握し、回避することが望ましいが、地すべり等に比べ変位量や地形的特徴が乏しいため、従来の空中写真判読では抽出が困難であった。
 本研究は、上記課題を解決するために、近年普及が進むLPより作成した高精細DEMを用いてゆるみ岩盤の分布範囲を抽出する手法を検討したものである。既往地質調査により把握されたゆるみ岩盤の分布と地形解析結果から、ゆるみ岩盤を抽出するための地形要素として、「地形の浸食量」と「櫛状を呈する谷地形の発達度」を選定し、両者を組み合わせた「ゆるみ岩盤指標」を提案するとともに、その適用性について検証した。

「第41回地震工学研究発表会 優秀講演賞」賞状