研究成果・技術情報

「(公社)日本地すべり学会 第61回研究発表会 若手優秀発表賞」受賞

受賞名: 「(公社)日本地すべり学会 第61回研究発表会 若手優秀発表賞」受賞
論文題目: 三次元FEMを用いた単純な地すべりモデルにおける変位量分布の検討
受賞者: 土砂管理研究グループ 地すべりチーム 交流研究員 松浦弘明

受賞日:2022年9月29日


受賞名:(公社)日本地すべり学会 第61回研究発表会 若手優秀発表賞


賞の概要:

 本賞は、「(公社)日本地すべり学会 第61回研究発表会」において、満35歳以下の正会員・学生会員の発表者を対象として、講演要旨を対象とした事前審査と、口頭(ポスター)発表を対象とした当日審査の総評をもとに、優秀な発表を行った者を表彰するものです。

研究成果の概要:

 本研究は、地すべりモデルによる三次元FEM解析を実施し、すべり面の粘着力(c)・内部摩擦角(φ)、および地すべり土塊のポアソン比(ν)・ヤング率(E)の変化が地すべり土塊末端部の変位量分布へ及ぼす影響について感度解析を行ったものです。その結果、c、φ、Eが小さく、νが大きくなると、地すべり土塊末端断面の中央付近を中心として変位量が大きくなることを確認しました。また、c、φを小さく、νを大きくすると、変位量の大きい領域がすべり面付近から鉛直方向に広がるのに対し、Eを大きくした場合には、変位量の大きい領域がすべり面に沿って水平方向に広がる結果が見られました。本研究で得られた成果は、今後、実際の地すべりを対象とした三次元FEMによる変位量の再現・予測解析を行っていく際の、パラメータ設定検討に役立てます。

  
表彰状
表彰状