研究成果・技術情報

「第22回 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム優秀論文賞」受賞

受賞名: 「第22回 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム優秀論文賞」受賞
論文題目: 画像から得られるコンクリート表面のひび割れ幅に関する一考察
受賞者: 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ 交流研究員 角田貴也
連名者: 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ 研究員 小沢拓弥
先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ 主任研究員 櫻庭浩樹
先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ 上席研究員 古賀裕久

受賞日:2022年10月14日


贈賞組織名:公益社団法人日本材料学会


賞の概要

 同賞は,開催年4月1日現在で40歳未満の若手研究者,若手技術者を対象として,論文報告集に掲載された論文のうち,内容が優れ,かつ,シンポジウムにおける発表が優れているものに対して,その発表者に授与される。

研究成果の概要:

 近年,コンクリート表面を撮影した画像からひび割れを抽出し,ひび割れに沿って多数点測定したひび割れ幅からその代表値を算出する技術が提案されている。しかし,画像解析技術による方法は標準化されておらず,従来の近接目視によるひび割れ幅との差異は十分に明確ではない。そこで,実際にコンクリート表面に生じた多数のひび割れを詳細に観察した結果,近接目視で0.1mmと測定されるような微細なひび割れを除くと,測定位置のわずかな違いでも,ひび割れ幅には0.1mm程度の変動が生じていた。このようなひび割れ幅の変動に起因する測定誤差を取り除くことは困難であり,コンクリート表面のひび割れの特性を踏まえた,点検技術の活用提案が必要であると考えられる。

  
賞状 副賞(ペンライト)
賞状 副賞(ペンライト)