研究成果・技術情報

「第22回 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム優秀論文賞」受賞

受賞名: 「第22回 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム優秀論文賞」受賞
論文題目: 蒸気養生を用いて製造される大断面プレキャストコンクリートの温度管理に関する検討
受賞者: 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ 主任研究員 櫻庭浩樹
連名者: 先端材料資源研究センター 材料資源研究グループ 上席研究員 古賀裕久
道路プレキャストコンクリート製品技術協会 高松芳徳
道路プレキャストコンクリート製品技術協会 井上幸一

受賞日:2022年10月14日


贈賞組織名:公益社団法人日本材料学会


賞の概要

 同賞は,開催年4月1日現在で40歳未満の若手研究者,若手技術者を対象として,論文報告集に掲載された論文のうち,内容が優れ,かつ,シンポジウムにおける発表が優れているものに対して,その発表者に授与される。

研究成果の概要:

 プレキャストコンクリートは,強度発現を促進して早期に脱型等を行えるようにするため,蒸気養生を用いて製造されるが,養生中に過度にコンクリート温度が高くなると遅延エトリンガイト生成(DEF)とよばれる劣化が懸念される。近年活用が進んでいる大断面のプレキャストコンクリートでは,水和熱によってコンクリート温度が上昇するおそれもあるため,適切な配慮が求められる。本研究では,大断面のプレキャストコンクリートを想定した蒸気養生実験および数値解析を行い,部材厚,打込み温度および蒸気養生温度などの製造条件がコンクリート温度に及ぼす影響を検討した。検討結果から,DEFについて特に留意が必要になる製造条件を提示した。

  
賞状 副賞(ペンライト)
賞状 副賞(ペンライト)