研究成果・技術情報

土木学会 「地震工学論文奨励賞」 受賞

受賞名: 土木学会 「地震工学論文奨励賞」 受賞
論文題目: 崩壊シナリオデザイン設計法の実現に向けた耐力階層化鉄筋を用いたRC橋脚の載荷実験
受賞者: 道路技術研究グループ 研究員 横澤直人
(研究当時 橋梁構造研究グループ 研究員)

受賞日:2022年12月21日


贈賞組織名:土木学会


受賞名:地震工学論文奨励賞


賞の概要:

 地震工学論文集第41巻に掲載された論文のうち、地震工学における学術・技術の進歩発展に顕著な貢献をしたと認められるものであり、第一著者が論文の投稿された年の4月1日時点で満40歳未満のものに授与される。

研究成果の概要:

 設計段階での想定を超過する外力が橋に作用する場合に対して、損傷箇所を制御し、致命的な被害を回避することで、早期に機能復旧可能な構造とすることが有効であると考えられる。こうした背景の下で、これまでにCAESARでは、RC橋脚を対象に、耐力階層化鉄筋を使用することによって致命的な被害を回避する構造を提案してきた。
 本研究では、耐力階層化鉄筋を導入した橋脚の縮小模型を作成し,正負交番載荷試験を行うとともに、再現解析を行い、耐力階層化鉄筋を使用した構造の応答を検証した。
 実験及び再現解析の結果、耐力階層化鉄筋を使用することで、設計で意図したように橋脚耐力を増大できることを確認するとともに、耐力階層化鉄筋の作動タイミングに関する知見を得ることができた。

  
表彰状
表彰状