「2022年度河川基金研究者・研究機関部門 優秀成果表彰」
受 賞 名: | 「2022年度河川基金研究者・研究機関部門 優秀成果表彰」 |
論文題目 : | 河川整備により創出される裸地からの植生遷移に及ぼす季節性の影響 |
受 賞 者: | 流域水環境研究グループ 自然共生研究センター 主任研究員 森 照貴 |
受賞日:令和5年8月25日
贈賞組織名:公益財団法人河川財団
賞の対象:2022年度河川基金助成事業対象の研究者
賞の概要:
「2022年度河川基金助成事業 研究者・研究機関部門」の評価委員会が河川財団によって開催され、本成果が他者の模範となる素晴らしい研究として優秀成果表彰に選ばれました。
研究成果の概要:
全国の河川でヤナギ類による樹林化が報告されていますが、工事(樹木の伐採や掘削)が行われる時期によってヤナギ類の定着状況が異なることを明らかにしました。12月から3月にかけて工事を行った区画ではヤナギ類の稚樹が定着していましたが、6月から9月の工事では確認されませんでした。冬季の工事が春先に裸地を創出したことで、春から夏に種子を散布するヤナギ類にとっては定着しやすい環境がもたらされた結果と考えられます。一方、夏から秋にかけての工事はヤナギ類が定着しにくいと考えられますが、この時期は様々な生物の成長・繁殖期に該当するため、工事を実施するには注意が必要です。そこで、自然共生研究センターでは冬季に工事を行ったとしても、ヤナギ類が繁茂しにくい方法についての検討も進めています。

各月に行った樹木抜開と掘削の状況(実験河川)

掘削のタイミングに応じたヤナギ類の稚樹の定着の有無

賞 状