「令和5年度土木学会論文奨励賞」受賞
受 賞 名: | 「令和5年度土木学会論文奨励賞」受賞 |
論文題目 : | 崩壊シナリオデザイン設計法の実現に向けた耐力階層化鉄筋を用いたRC橋脚の載荷実験 |
受 賞 者: | 横澤直人 (土木研究所 道路技術研究グループ 研究員) (研究当時 橋梁構造研究グループ 研究員) |
受賞日:令和6年6月14日(金)
贈賞組織名:(公益社団法人)土木学会
賞の概要:
論文奨励賞は、原則として、土木学会誌、土木学会論文集、その他土木学会の刊行物に研究、計画、設計、施工、考案、維持管理などに関する論文を発表し、 これが土木工学における学術・技術の進歩、発展に寄与し、独創性と将来性に富むものと認められた若手研究者で、受賞者の年齢が受賞年の4月1日現在で満40歳未満である者に授与されるものです。
研究成果の概要:
設計の想定を上回る超過外力が道路橋に作用した場合への対策として、(国研)土木研究所では、道路橋の崩壊に至るまでのプロセスを想定し、損傷制御によって道路橋の被害低減と早期復旧を目指した「崩壊シナリオデザイン設計法」と、 これを実現するための新たな技術である「耐力階層化鉄筋」を考案しました。 従来、数値解析において耐力階層化鉄筋の効果検証を行ってきましたが、本論文では大型供試体を用いた載荷試験を行うことで、耐力階層化鉄筋を用いた構造の実現可能性や効果を実証し、さらに実設計における留意点を明らかにすることができました。 本論文の成果は、我が国の耐震設計法の高度化に資するとともに、近年激甚化する自然災害に対する道路ネットワークの被害低減と早期復旧に貢献することが期待されます。

- 賞状 -