「令和6年度土木学会全国大会 第79回年次学術講演会優秀講演者」受賞

受賞日：令和6年10月16日（水）

贈賞組織名：公益社団法人土木学会

論文題目：植物由来バインダのLCCO₂算定手法に関する一検討

全国大会で実際に講演を行う個人会員の中で、40歳以下の研究者、技術者を対象に、論文内容に加え、講演が簡潔明瞭で優れたものに与える賞である。

脱炭素化に向けた取組みの一環として、非石油由来バインダの研究開発が国内外で進められている。一方で、これら新材料を用いた舗装の環境負荷低減効果の評価手法は定まっていない。 そこで筆者らは、舗装の新材料の環境負荷低減効果を公平かつ汎用的に評価できる手法の構築を目指した研究に取り組んでいる。 本稿では、植物由来バインダを用いた舗装を対象として、新規建設から供用中の維持修繕を含めたLCCO₂算定手法を検討した。
その結果、バインダ等アスファルト混合物中の配合割合が低い材料であっても、植物由来バインダのようにカーボンネガティブと算定される材料を用いることで、大幅にLCCO₂を削減できる可能性を見出した。