令和7年度(公社)砂防学会「長野大会」若手優秀発表賞 受賞
受 賞 名: | 令和7年度(公社)砂防学会「長野大会」若手優秀発表賞 受賞 |
受 賞 者: |
水尾祐介 (土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム 元研究員) 菅野拓矢 (土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム 交流研究員) 伊藤誠記 (土砂管理研究グループ 火山・土石流チーム 上席研究員) |
受賞日:令和7年6月26日(木)
贈賞組織名:公益社団法人砂防学会
論文題目:機械学習による砂防堰堤の変状判断手法の検討
賞の概要:
本賞は、令和7年度(公社)砂防学会研究発表会「長野大会」において、若手学会員を対象として、優れた調査研究を行い発表した功績を称えるとともに、若手学会員の研究意欲の高揚と砂防に関する調査研究の進展を目的として設けられたもの。
研究成果の概要:
砂防施設の臨時点検において、安全性の向上や時間的コスト削減のため、UAVを用いた砂防堰堤の点検が開始されている。それに伴い、砂防堰堤の変状を抽出するために被災した砂防堰堤を学習させる研究などが進められているものの、学習に必要な破損した砂防堰堤の画像が少ないことなどが課題となっている。そこで本研究では、砂防堰堤の袖部の欠損に着目し、UAVで撮影した変状のない砂防堰堤の画像を学習し、健全な砂防堰堤の袖部等の部位を検出することで、検出しない部位に変状が生じていることを迅速に判断できる機械学習モデルを提案・検証した。
提案した機械学習モデルにより、健全な砂防堰堤の部位を検出することで、検出しない部位に変状が生じていると判断するモデルが成立しうることを示した。今後は、教師データの数や種類を増やし、提案した機械学習モデルの定量的な評価を実施していく予定である。
- 賞状 -