研究成果・技術情報

「第30回舗装工学講演会優秀講演者賞」受賞

受   賞   名: 「第30回舗装工学講演会優秀講演者賞」受賞
受   賞   者: 横澤直人 (道路技術研究グループ 舗装チーム 研究員)

受賞日:令和7年8月29日(金)

贈賞組織名:公益社団法人 土木学会

論文題目:文献調査による普通コンクリート舗装の目地の役割と諸元の変遷に関する研究

賞の概要:

舗装工学講演会優秀講演者賞は、舗装工学講演会で発表された論文の中から、開催年度の4月1日時点で35歳未満の発表者に対して、特に優れた発表を行ったものを選定して贈られるものである。

研究成果の概要:

普通コンクリート鋪装において、目地は損傷が発生しやすく、構造上の弱点となっており、設計法の更なる合理化が求められている。一方、目地の設計は理論的に検証することが難しく、経験によるところが大きい。そのため、目地の設計法の検討のあたっては、歴史的視点を導入することが重要であり、現在に至る目地の役割や諸元の変遷とその背景にある考え方を体系的に明らかにする必要がある。

本研究では、過去約100年間に発刊された文献を網羅的に収集し、目地の役割と諸元の変遷に関する記述内容を分析した。検討の結果、現在採用されていない工法も含めて、現在に至る目地の役割と諸元の変遷を体系的かつ実証的に明らかにすることができた。

今後は、試験結果や海外動向を扱った文献についても対象としていくことで、より多角的な視点からコンクリート舗装の目地の歴史を明らかにし、設計法の合理化に向けた技術的検討に対して有益な知見を提供できるようにしていくことを目指す。

- 賞状 -