「第29回舗装工学論文奨励賞」受賞
受 賞 名: | 「第29回舗装工学論文奨励賞」受賞 |
受 賞 者: |
山原詩織(道路技術研究グループ 舗装チーム 交流研究員) |
受賞日:令和7年8月29日(金)
贈賞組織名:公益社団法人 土木学会
論文題目:経済性と環境負荷低減効果を考慮した舗装材料の選定方法に関する研究
賞の概要:
舗装工学論文奨励賞は舗装工学講演会で発表された論文の中から,開催年度の4月1日時点で40歳未満の若手研究・技術者が筆頭著者である論文のうち,優れたものを選定して筆頭著者へ贈られるものである。
研究成果の概要:
アスファルト代替バインダの実用化・普及に向けては、その環境負荷低減効果を定量的に示すことが必要である。しかしながら、公平かつ汎用的な評価方法が確立されているとはいえないのが現状である。加えて、環境負荷低減が期待できる新材料は、一般的な材料に比べて高コストとなる傾向があるため、舗装材料として採用するのが難しくなる可能性がある。
本研究では、ISO等を参考に舗装のLCCO2算定条件を設定するとともに、炭素税を用いたLCCとLCCO2の統合的な評価方法を検討した。その結果、植物由来材料や廃プラスチックを活用したアスファルト代替バインダを対象に、LCCO2およびLCC・LCCO2統合値の試算を行い、環境負荷低減効果と経済性を併せて定量的に評価できることを示した。
今後は、多様な舗装設計条件に適用可能な算定方法の整備を進め、実用的な材料選定支援に資することを目指す。
- 賞状 -