「令和7年度土木学会全国大会 第80回年次学術講演会 優秀ポスター発表賞」受賞
| 受 賞 名: | 「令和7年度土木学会全国大会 第80回年次学術講演会 優秀ポスター発表賞」受賞 |
| 受 賞 者: |
安藤秀行 (材料資源研究グループ 交流研究員) |
受賞日:令和7年9月10日(水)
贈賞組織名:公益社団法人 土木学会
論文題目:繰り返し再生したアスファルトの基本性状とAFMによる微視的計測
賞の概要:
土木学会年次学術講演会優秀ポスター賞は、全国大会で実際に講演を行う個人会員の中で、40歳以下の研究者、技術者を対象に、論文内容に加え、講演が簡潔明瞭で優れたものに与えられるものである。
研究成果の概要:
日本ではアスファルト舗装のリサイクルが1970年代に始まり、最近ではアスファルト舗装が繰り返しリサイクルされるケースが増えている。また近年では、繰り返し再生回数や、再生用添加剤の組成の違いによって、再生したアスファルトや再生合材の性状に差異が現れることが判明してきた。一方で、再生用添加剤の組成がアスファルト合材の性状に影響を及ぼす原因の多くは未解明である。
本研究では、室内で繰り返し劣化・再生したアスファルトの表面を、AFMを用いてナノスケールで分析することで性状差の原因を考察し、舗装リサイクルの高度化に資する新たな知見の獲得を目指した。その結果、飽和分主体の再生用添加剤では、再生を繰り返す過程でアスファルトとの分離が生じたと推測される現象が認められ、再生用添加剤とアスファルトの相溶性が再生アスファルトの性状に影響を与える可能性が示された。
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